躍動するチェルチ ミランのシステム変更で本田はベンチ固定の試練か!?

4-3-3の採用でライバルが復活

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は25日のサッスオーロ戦で、後半44分から右ウイングで先発したFWアレッシオ・チェルチに代わり途中出場を果たした。あまりにもプレー時間が少ないこともあり、ほぼ見せ場はなく試合を終えた。試合は2-1で、ミランが4試合ぶりに勝利を飾っている。

 前節のトリノ戦も、本田は後半43分に同じ交代でピッチに立った。つまり、ミランが4-3-3システムに変更して以来、3トップの右サイドのポジション争いでチェルチに後れを取っているという事実が浮き彫りになっている。

 チェルチは古巣のトリノ戦では過去に活躍した経緯から、ボールを持つたびにスタジアム中からブーイングを浴びせられ、思うようにプレーできなかったが、サッスオーロ戦では先制点を演出した。前半29分に右サイドで縦パスを受けると、ドリブルで中央にカットインしながらコロンビア代表FWカルロス・バッカにスルーパスを通した。この後、抜け出したバッカが相手GKに倒され先制のPKをゲット。GKにはレッドカードが提示され、先制ゴールに加えて数的優位を呼び込む値千金のプレーになった。

 チェルチ自身はこの日のプレーに対し、衛星放送局「スカイ・スポーツ」のインタビューで満足感を語っている。そして、4-3-1-2システムで居場所を失っていたウインガーにとって、4-3-3システムへの変更は大きな転機になったようだ。

「今日はここ数試合の中では最高のゲームだったと思う。4-3-3と4-4-2なら、僕にとって大きな変化はないんだ。監督は選手に応じて最適なものを決定し、展開してくれている」

 

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