バルサが狙う35歳の点取り屋 母国で復活したブラジル人ストライカーに白羽の矢

8年ぶりに代表復帰

 南米予選で8年ぶりのブラジル代表復帰を果たした35歳のベテランFWリカルド・オリベイラ(サントス)が、今冬のバルセロナの獲得候補に急浮上した。スペイン地元紙「ムンド・デポルティーボ」が報じている。
 2016年1月にFIFAから下された補強禁止処分が解禁となる三冠王者のバルセロナは、累積赤字でUEFAの規定するファイナンシャル・フェアプレーに抵触する恐れがあるため、補強費がわずか1000万ユーロ(13億円)に制限されると報じられている。そのため、オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシー(フェネルバフチェ)や元オランダ代表FWディルク・カイト(フェイエノールト)など、移籍金が比較的安く抑えられるベテラン選手の獲得が伝えられてきた。
 そこで、新たに獲得候補として浮上したのは8年ぶりのセレソンに電撃復帰を果たして話題となったオリベイラ。現在、ブラジル全国選手権1部リーグで、28試合の出場で19得点を決め、得点ランキングトップに立つ。このベテランFWは、かつてスペインのバレンシアやベティス、サラゴサ、そしてイタリア・セリエA名門のACミランなど欧州の舞台でプレー。その後はブラジルのサンパウロや、UAEのアルジャジーラなどを渡り歩いた経歴を持つ。
 15年からは、再び母国ブラジルのサントスに戻ってゴールを量産。流浪のストライカーは、再びカナリア色のユニホームを手にした。南米予選のベネズエラ戦ではゴールも決めて、3-1の勝利に貢献した。
 リポートによれば、オリベイラの代理人は元バルセロナのFWロナウジーニョの兄ロベルト・デ・アシス・モレイラ氏が務めている。バルサと良好な関係を築く同氏の存在も移籍を進める上で優位に働くとされている。04年に当時33歳でセルティックから加入し、リーグとUEFAチャンピオンズリーグのタイトル獲得に貢献した元スウェーデン代表FWヘンリク・ラーション氏の再現を期待されているとの見方もある。
 復活を果たした男は、慣れ親しんだスペインを舞台に、もう一花咲かせることはできるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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