天敵に喫した完敗 “赤の呪縛”から逃れられなかったFC東京の誤算

一つのミスで崩れ去ったゲームプラン

 またしても“赤の呪縛”から逃れることはできなかった。FC東京は24日、ホームの味の素スタジアムで浦和と対戦し、3-4で敗れた。2004年の9月23日以来、味スタでは浦和からリーグ戦の勝利を挙げられていない(13年に16試合ぶりに3-2で勝利を挙げたが、国立競技場での開催だった)。またしても、その呪縛の前に屈した。

 試合後の記者会見の席に座ったマッシモ・フィッカデンティ監督は、苦い顔でこう言葉を並べた。

「スタートの悪さは我々のミスから。こういう大味な展開はヨーロッパではあまりないし、好きではない」

 この日に向けて周到な準備をしてきたゲームプランは、一つのミスで脆くも崩れさった。前半11分、右サイド深くからクロスを放り込まれた。ゴールマウスに向かってくるハイボールの処理をGKアブラモフが誤り、ゴール前へとこぼした。これを柏木に詰められ、あっさりと先制点を奪われてしまった。

 本来であれば、タイトロープを渡るように、1点を争うヒリヒリとした展開に持ち込むはずだった。だが、早い時間帯に先制点を奪われたことで、浦和が得意とするオープンな戦いへと引きずり込まれた格好となった。

 

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