本田が糾弾したミランに暗黒時代到来か? ミハイロ政権の苦境をデータで検証

3人の監督に合計約10億円を支払う異常事態

 同記事では、最後にミランが抱える問題として前任2人の監督に対する年俸の支払い問題に触れている。セードルフ監督とインザーギ監督はともにクラブ側から解任をしているため、契約期間の関係から今シーズン終了まで年俸の支払い義務が発生している。

 セードルフ監督とインザーギ監督には、それぞれ250万ユーロ(約3億4000万円)、ミハイロビッチ監督には200万ユーロ(約2億7000万円)を支払っている状態だ。言い方を変えれば、700万ユーロ(約9憶5000万円)を監督のための人件費として確保しなければならない状況にある。ミハイロビッチ監督の契約は2017年6月まで。仮に解任して新監督を連れてくるようなことがあれば、4人の監督に年俸を支払い続けるという異常事態にすら発展しかねない。

 本田が「ストラクチャー(構造)を考え直すべきだ」というクラブ批判を展開したことで話題になっているが、監督人事一つをとってもこのような問題が発生している。ミハイロビッチ監督の手腕によって現状のデータを覆し、暗黒時代を切り抜けることができるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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