ミランCEO「最悪の気分」 イタリアメディアが本田に罰金処分と報じる

本田のクラブ批判発言を受け、選手に自制を求める

 ACミランの日本代表MF本田圭佑は、4日のナポリ戦後にクラブ首脳陣やシニシャ・ミハイロビッチ監督への痛烈な批判を展開したことで、クラブから罰金を受けることが明らかになった。イタリアの地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」などが報じている。

 6日午前9時、アドリアーノ・ガリアーニCEOはミラン、ミハイロビッチ監督のみならず、イタリアメディアやサポーターを批判した本田の報道の報告書を目にしたという。

 記事では「朝の報道をまとめた報告書にガリアーニは最悪の気分となった。ミランの危機に、本田が辛辣な表明を行った。選手に自制するように命じた」と、強化責任者のイライラを報じている。そして、本田のクラブ批判に対して、ミランは罰金を命じたという。

「トゥット・スポルト」紙も「ミランは本田にびっくり。厳しい罰金が待っている」と報じている。

「目指すところの逆算で行動を取ってきているわけですから、それにふさわしくない行動っていうのは、逆に言えば取りたくないというのが、自分のフィロソフィー。自分の正義を貫くことが今後の自分にとっても、自分が自分であるためにも必要なこと」

 こう語った本田に対しては発言の趣旨で正論と認めるメディアもあれば、リーグ戦で1年間ノーゴールという惨憺たる現状で「なんで出られなくなったのか分からない」と本人が話した部分を取り上げ、ミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が経営権を掌握する地元テレビ局「メディアセット」は、パフォーマンスの乏しさから「(今季)最悪の1人」と断罪している。

 いずれにしても胸の内をぶちまけ、波紋を広げた本田は、ひとまずペナルティを支払うことになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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