「バロテッリを勘違いさせるな」 ミランOBが悪童への過度な期待に警鐘

「彼はリーダーではない」

 ミランの黄金時代を支えた名ストッパーが、序盤の不調で救世主としての待望論が浮上していたFWマリオ・バロテッリに対する過度な期待に警鐘を鳴らしている。ACミランOBで元イタリア代表DFとしても活躍した、アレッサンドロ・コスタクルタ氏は、地元紙「トゥット・スポルト」にこう語った。
「マリオはミランの助けになる選手だが、1人で試合を決める選手ではない。重要なことはマリオをあくまでヘルプだとみなすことで、チームのスター選手とみなすことではない。この間違いが彼を以前王者と勘違いさせてしまった」
 昨年30億円の移籍金で加入したリバ プールではリーグ通算1得点に終わり、レンタル料ゼロでミランへのUターンを果たした。開幕3試合で厳しい戦いの続くミランには、バロテッリを入れた3トップへのシステム変更などの可能性が浮上している。だが、キャリアの再生を狙うストライカーをテングにさせるような措置は誤りだとレジェンドは指摘している。
「いい選手で、素晴らしいポテンシャルを持っているが、ワールドクラスの選手でもリーダーでもないんだ」
 厳しくも温かい視線を悪童ストライカーに注いでいた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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