補強の手を緩めないインテル いまだ分からぬ長友の居場所

閉幕まで残り2日

 インテルを率いるロベルト・マンチーニ監督は、この夏継続して追いかけ続けているターゲットの獲得を諦めていないようだ。伊地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」は、インテルがガラタサライから元ブラジル代表MFフィリペ・メロ、そしてブラジル人左サイドバックのアレックス・テレスの2選手獲得を目指していると報じている。
 インテルのメロ獲得は今夏、再三話題に上ってきた。一時は、日本代表DF長友佑都とのトレード話も浮上したが、メロがガラタサライと2019年まで契約を延長したことで収束したかに思われていた。しかし、マンチーニ監督の視線が、メロから逸れることはなか ったようだ。ガラタサライも、放出となれば、300万ユーロ(約4億1000万円)を要求するようだ。
 また、インテルが狙うもう一人のターゲットは、左サイドバックのDFテレスだ。左サイドバックの補強第一候補は、インテルの下部組織に在籍していたこともあるアトレチコ・マドリードのブラジル人DFギジェルメ・シケイラといわれているが、同選手の獲得が困難な状況となり、テレスをリストアップしたもようだ。テレスはマンチーニ監督がガラタサライを率いていた時代に獲得したという背景がある。22歳と若く将来性も十分で、パリ・サンジェルマンやチェルシーといったビッグクラブも関心を示していたといううわさもある。
 こうした動きは二転三転を繰り返す長友の去就にも影響を及ぼすかもし れない。長友については、インテルが2年の契約延長を準備という報道もある中、新たにベンフィカやレスターといった移籍先が浮上するなど、その去就は全く不透明な状態が続いている。
 新たな左サイドバック獲得の可能性は指揮官の信頼を得られていないということの表れなのだろうか。いずれに転ぶにせよ、移籍マーケットの閉幕までは残り2日あまり。インテル、そして長友の動きにはますます注目が集まりそうだ。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング