なでしこ主将、逆境バネに初勝利の誓い 「アウェーの方が力を出せる」

大会初勝利に懸ける思い

 佐々木則夫監督が「チャレンジなでしこ」と命名した東アジアカップのなでしこジャパンは、8日に大会最終戦の中国戦を迎える。開催国の中国と並び2敗の日本にとっては、何としても勝利が欲しい一戦だ。今大会で人生初のキャプテンに任命されたMF川村優理(仙台)は、初勝利に向けて闘志を燃やしている。
「一人の選手として次の試合は勝ちたい。自分ができることは、最後まで諦めずに走り、最後のところで体を張ること。そういう部分でチームを引っ張っていけたらいい」
 今大会の川村は、初戦の北朝鮮戦をフル出場し、続く日韓戦は後半18分から出場した。先日の女子ワールドカップカナダ大会を経験したメンバーとして、またキャプテンとしてチームをまとめ、中心になって戦ったが、いまだに勝利という結果はついてきていない。「自分がキャプテンとしてチームをまとめる難しさを感じる。どうやれば若い選手が普段どおりのプレーができるか考えさせられる。勝負の世界だから負けたくないし、自分の行動や言葉を考えさせられる」と、壁に当たりながら歩んでいると語った。
 チーム自体は「やるときはやるし、オフではリラックスするチーム」だといい、大会期間中もメリハリのある行動が取れているようだ。その意味では、先輩なでしこたちから受け継ぐ明るさと厳しさが同居するチーム作りはできている。一方で、ピッチ上ではその良さが表れていない面がある。それが経験値の差であると言ってしまえば、それまでだ。だが、どうすれば「どの選手が出ても遜色なく、特徴がある」という良さをピッチ上で引き出すことができるのか、川村は苦悩している。

 

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