悪夢の全治半年 なでしこのポスト鮫島の美女サイドバックが左膝を重傷

来年2月予定のリオ五輪予選に間に合うか

 悪夢のような診断結果が突きつけられた。新潟は30日、なでしこジャパンDF小原由梨愛が、左膝前十字靱帯(じんたい)損傷により全治6カ月と発表した。小原は中国で行われる東アジアカップに向けたなでしこジャパンのメンバーに入りながらも、28日のトレーニングで負傷。代表メンバーからも離脱していた。
 小原は2012年にも右膝前十字靭帯の損傷でシーズンを棒に振ってきた経緯がある。女子サッカー界の名門である常盤木学園高校出身で、世代別の代表にもコンスタントに選出されてきた。世界大会にも出場してきた日本女子サッカー界で期待の才能だったが、プロフィル欄のライバルの項目に「ケガ」と書くように故障に悩まされてきた。しかし、近年は安定した出場を続け、遂にフル代表にまで上り詰めた。攻撃的なポジションからサイドバックにコンバートされた経歴や、美しい容姿なども含めてDF鮫島彩(INAC)の後継者として大きな期待を集めていた。それだけにあまりにも無念の重傷となった。
 今後は、リハビリを経て復帰を目指すことになるが、来年2月から始まるリオデジャネイロ五輪アジア予選への出場もかなり難しくなった。しかし、なでしこジャパンのエースを担う大儀見優季(ボルフスブルク)も、小原と同じく両膝の前十字靭帯損傷から復活し、世界的に認められるストライカーに上り詰めようとしている。24歳の小原はまだまだ将来がある選手。16年リオ五輪本大会や、19年の女子ワールドカップフランス大会、20年の東京五輪と世界大会はまだまだ続く。焦らず完全復活を遂げ、再びピッチへと戻ってきてほしい。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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