先輩・鮫島への挑戦状 DF小原がなでしこ定着に意欲満々

負傷乗り越え代表定着へ

 アルビレックス新潟レディースのDF小原由梨愛は、8月1日からの東アジアカップのなでしこジャパンに選出された。チームの公式サイトを通じて「自分のプレーを存分に発揮し、チームに貢献できるようがんばってきます!」とコメントし、意欲十分だ。
 小原は女子サッカー界の名門、常盤木学園高校から2009年に新潟へ加入すると、同年U-19女子代表としてアジアを制し、翌年にはU-20女子W杯にも出場。世代別代表に選ばれ続けて順調にキャリアを伸ばしてきた。
 一方で、プロフィル欄のライバルの項目に「ケガ」と書くように、毎シーズンのように負傷離脱を繰り返してきた。12年には右膝前十字靱帯(じんたい)損傷の重傷を負い、シーズンを棒に振ったこともある。そこから復帰した近年は安定した出場を続け、本来の実力を伸ばしてきた。昨年のアジアカップでなでしこジャパンに追加招集され、1次リーグ最終戦のベトナム戦でデビューを飾った。期待されていた才能が、やっと軌道に乗ってきた。
 新潟加入後は左右のサイドバックでプレーしているが、常盤木高時代は攻撃的なポジションを務めていただけあって、攻撃参加した際のプレーが魅力だ。女子ワールドカップカナダ大会後に再開したなでしこリーグでは、左サイドの2列目でプレー。「何年かぶり」というポジションにもすぐさま適応し、12日の仙台戦では視察に訪れていた佐々木則夫監督の前で左足クロスによるアシストもマークした。「代表も意識しないでもない」という自身にとって、大きなアピールになった。
 今やなでしこジャパンのセンターバックとして不可欠な存在になっている熊谷紗希(リヨン)とは高校時代の同期。女子W杯でも、決勝トーナメント進出時に祝福のメールを送ったという。小原自身も「高校の時にやっていた選手とやれるのはすごい楽しいこと。成長した部分を感じたり、表現できるので楽しい。常盤木の同期と一緒に日本代表のピッチでみんなでやれたら」と、代表チームでの常盤木同期ライン結成に意欲を示している。

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