森保“兼任監督”の任期は「4年」 田嶋会長、22年W杯まで「やってもらいたい」と明言

A代表と五輪代表の兼任となった森保監督【写真:Getty Images】
A代表と五輪代表の兼任となった森保監督【写真:Getty Images】

トルシエ氏以来のA代表&五輪代表の兼任監督 「常に分析と評価をしながらやっていく」

 日本サッカー協会(JFA)は26日、日本代表新監督として2020年東京五輪を目指すU-21日本代表を率いる森保一監督の就任を発表した。A代表と五輪代表の兼任監督は、2000年シドニー五輪と2002年日韓ワールドカップ(W杯)で指揮を執ったフィリップ・トルシエ氏以来となるが、田嶋幸三会長は任期について「4年契約は、4年間やってもらいたい気持ちの表れ」と明言した。

 ロシアW杯で2大会ぶりのベスト16進出を果たした日本代表は、日本人監督の下で新たなスタートを切ることになった。26日に都内で行われた記者会見で、JFAの田嶋幸三会長が「オールジャパンでやるには非常にふさわしい経歴の持ち主」と、サンフレッチェ広島をJ1リーグ王者に三度導いた森保監督を指名した。

 注目の任期について、田嶋会長は2022年カタールW杯までの「4年」と明言。「4年契約は、4年間やってもらいたい気持ちの表れで、そのためにサポートする」と語った。そのうえで報道陣から、20年東京五輪の結果次第で任期に変更があるのかを問われると、「五輪やW杯予選といった節目、節目で考えているわけではない。技術委員会が常に帯同し、チームが素晴らしいものになっていっているのかどうか、常に分析と評価をしながらやっていく」と、特定の大会での成績で進退は問われないとしたものの、任期中の解任には含みを持たせた。

 この言葉を受けた森保監督も、「任期があるからと言って安泰やゆっくりとは思っていない。チーム作りで大切なことがあれば、ゆっくりとか、見ながらやることもあるが、常に1日1日、1試合1試合が勝負と思ってやりたい。チャレンジは評価して下さる人に評価してもらい、大切なのはチームファースト。日本代表チームが一番、力を出していける、発展していける形を常に評価してもらえればいいと思っている」と語った。

「二つの代表をやっていくには、本当に覚悟が必要」と森保監督自身が語るとおり、当面はA代表と五輪代表の過密なスケジュールにどのように折り合いをつけていくのか。そして「世代交代」が急務となっているなか、いかに若返りを図っていくのか。9月7日のチリ戦で初陣を迎えて年内に6試合を戦い、来年1月には早くも公式大会であるUAEアジアカップに出場。結果も問われるなかで、どのような手腕を見せるのか注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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