イブラとミランが合意へ 本田の「10番」の行方は?

「全ての兆しはミランに向かっている」

 ACミランがパリ・サンジェルマン(PSG)のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチを獲得で、年俸など条件面で選手と合意に達したと報じられている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
 ミランは今夏の移籍市場開幕直後からイブラヒモビッチ獲得に動いてきたが、記事では選手とミランの間で移籍に関する合意に達していると報じている。
「ノスタルジアな移籍か機能するか? この人スウェーデン人がミラノに来ることは確実に成功の意味を持つ 。バッカとアドリーノともコンビが合う。そして、彼とは合意はある。パリから重要なシンボルがやってくる」
 条件面は3年契約で年俸600万ユーロ(8億4000万円)で合意に達しているとし、一方でPSGは2016年7月で契約満了となるイブラヒモビッチの移籍金を550万ユーロ(7億7000万円)と設定したと報じている。
 そして、PSGの状況もイブラヒモビッチのミラン移籍を後押しするという。PSGはレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド獲得への動きを活発化させており、レアルのフロレンティーノ・ペレス会長はドーハに向かい、ロナウド放出に関する交渉を行ってきたという。 ロナウドがPSGにやってくることは、フランスにおけるイブラ時代の終焉を意味するようだ。
「全ての兆しはミランに向かっている」とイブラヒモビッチのミラン移籍が近づいていると報じられている
 バッカ、ルイス・アドリアーノを加えたミランは前線の人員整理にすでに着手。至宝と期待されたイタリア代表FWステファン・エルシャラウィもモナコに放出しようとしている。カリスマがパリからやってきた場合、不動のエースとなる。前所属時の背番号は「11」だったが、持ち主のニアングはジェノアへのレンタルから復帰したばかり。「9」も新加入のルイス・アドリアーノに決定した。ミラン復帰が決まれば「10番」を差し出す可能性が指摘されている。その持ち主であり、残留を熱望している日本代表FW本田圭佑だが、目まぐるしく動くミランの補強状況でその思いは届くのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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