ロシアW杯決勝でパンク・ロック集団メンバーが乱入で一時騒然 事前にSNSで犯行声明

パンク・ロック集団のメンバーがピッチに乱入し、会場は一時騒然となった【写真:Getty Images】
パンク・ロック集団のメンバーがピッチに乱入し、会場は一時騒然となった【写真:Getty Images】

フランスが2-1とリードして迎えた後半7分、複数の男がピッチに乱入するアクシデント

 ロシア・ワールドカップ(W杯)決勝が現地時間15日にモスクワで行われ、フランスが4-2でクロアチアに勝利して5大会ぶり2度目の優勝を果たした。この試合の後半早々にスタンドからピッチへの乱入者が現れた。英紙「ガーディアン」によれば、侵入したのはロシアのフェミニスト・パンク・ロック集団である「プッシー・ライオット」のメンバーで、事前にFacebookで犯行声明を出していたという。

 フランスが2-1とリードして迎えた後半7分過ぎ、クロアチアがボールをキープし、MFルカ・モドリッチから左サイドへパスを展開したあたりでピッチ上に複数の男が乱入。試合が中断されるアクシデントが発生し、男らは警備員が取り押さえ、ピッチの外へ引きずり出されるなど騒然となった。

 1点ビハインドのクロアチアが良い形で攻めの形を作っていた場面なだけに、振り返れば試合の行方に大きな影響を及ぼす行為となった。

 侵入したのは「プッシー・ライオット」というパンク・ロック集団のメンバーの一部だという。「プッシー・ライオットのメンバー4人が今からピッチへ入る」と事前にFacebookで犯行声明があったと報じられている。

 彼らは政治犯の解放などを訴える目的で行為に及んだとされている。2012年には同様にモスクワの大聖堂前で無許可の演奏を行い、逮捕者も出していた。

 この乱入者の存在がW杯決勝という大一番に後味の悪さを残した。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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