W杯8強相手、豪監督がなでしこを賞賛「パスワークは今大会最高」

準々決勝控えるスタイッチ監督「日本戦は大いなるチャレンジ」

 カナダで開催中の女子W杯はいよいよ準々決勝まで大会日程が進んだ。なでしこジャパンは27日(日本時間28日)にエドモントンでオーストラリア代表と激突するが、敵将のアレン・スタイッチ監督は決勝トーナメント初戦でオランダ代表を華麗に撃破した日本のパスによる連動性を「今大会最高」と賞賛している。
 運命の8強の激突はオーストラリア国内でも大きな注目を集めている。公共テレビ局ABCは「マチルダス(オーストラリア代表の愛称)がライバルの日本と顔を合わせる」として特集を組んでいる。
 ディフェンディングチャンピオンとの対決を「大いなるチャレンジ」と位置付けたオーストラリア女子代表のスタイチッチ監督はこう語っている。
 「日本は現在の世界チャンピオンであり、素晴らしいチームだ。パスワークとオフ・ザ・ボールの動きは、恐らく今大会の出場チームの中でベストだね。つまり、我々には大きな課題が与えられているということだ」
 決勝トーナメント初戦のオーストラリア戦(2-1勝利)でなでしこジャパンが“女性版バルセロナ”とも称されるなでしこの緻密な連動性で勝利を飾った。「美しいサッカー」「芸術的」と世界で絶賛されるなでしこの示した絶妙な連携を、敵将は「大会最高」と賞賛している。
 2011年ドイツ大会王者に敬意を払う一方で、負ける気はさらさらない。「以前から言ってきたことではあるが、我々も日本と同様に良いチームだ。私たちは、どの相手にとっても危険なチームに成長してきたね。だから、日本戦で我々が危険なチームたりえない理由はないし、日本にとっても間違いなく脅威になれるはずだよ」と語っている。
 1次リーグでアメリカ、スウェーデンといった強豪と対戦し、ベスト16の戦いでブラジルを破ったチーム力に自信を持っているようだ。
 特集は「マチルダスと日本のライバル関係は、長い道のりにある」として、1984年の初対戦からの歴史を紹介。特に、2006年にオーストラリアがアジアサッカー連盟に加盟して以降は最大のライバルだとしている。
 そして、選手たちの声も伝えている。23歳のFWアシュリー・サイクスは「今、私たちの差は小さくなっていると思う。彼女たちはワールドカップを制しているから少し前を行っているけれど、良いライバルね」とコメント。日本の実力を認めた上で、自分たちの成長を感じているようだ。
 すでに対戦会場のエドモントン入りしているチームが順調なトレーニングを積んでいることを伝えた上で、「我々が勝利できると確信しているよ。ただ、ものすごくタフな試合になるだろうね」と指揮官は死闘を予言している
 なでしこジャパンにとっては、マチルダスは今後も続くアジアの覇権争いで大きなライバルになる。昨年のアジアカップ決勝に続く勝利で、2011年ドイツ大会に続く連覇への歩みをまた一歩進めたい。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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