「GK川島は100%外す」 元日本代表FW城彰二が提言、セネガル戦の理想布陣

川島はコロンビア戦で調子の悪さを露呈した【写真:Getty Images】
川島はコロンビア戦で調子の悪さを露呈した【写真:Getty Images】

【98年W杯日本代表・城彰二の視点】歴史的勝利を生んだ「コロンビアの自滅」

 願ってもないプレゼント――日本代表が2-1と歴史的な勝利を収めたロシア・ワールドカップ(W杯)初戦コロンビア戦の最大の勝因を挙げるなら、やはり前半3分に起きた退場劇に尽きるだろう。

 もちろん、そこに至るまでの大迫勇也の飛び出しからの粘り、こぼれ球に素早く反応しシュートを放った香川真司のプレーは素晴らしかったが、それがコロンビアのカルロス・サンチェスのハンドを招き、一発退場となる展開など両チームの監督が描くプランには全くなかったはずだ。このPKを香川が冷静に決めて先制。日本の試合への入り方はこれ以上ないほど完璧なもので、相手が早々に一人いなくなったことで選手も精神的に少し楽になったと思う。

 その後、数的優位に立ったからといって攻め急がず、しっかりとボールを回しながら相手を動かしていった戦い方も、時に攻めあぐねているように見えたかもしれないが、90分間をトータルで考えると効果的だった。本当に日本にとって誤算と言えるのは、前半39分のFKでの失点のみ。明らかにGK川島永嗣が止めなくてはいけないシュートであり、あれが入ってしまうあたりに最近の彼の調子の悪さが表れていた。

 最終的に、国際大会で勝負の分かれ目となる重要なセットプレーから大迫がゴールを奪い、日本は白星スタートという最高の結果を手にすることができた。出場した過去5大会の初戦で勝ち点1以上を獲得すれば(2002年大会はベルギーに2-2、10年大会はカメルーンに1-0)、日本は必ずグループリーグを突破する――そんなポジティブな声が日本のメディアやファンから聞こえてくるが、選手はもちろん楽観視などしていないだろうし、私も国際大会はそんなに甘いものではないと思っている。

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