エース大儀見がW杯8強で打倒オーストラリアを見据える

オランダ戦はヘディングで先制点の起点に。「何度も対戦してお互いが分かり合っている」

 なでしこジャパンのFW大儀見優季(ヴォルフスブルク)は女子W杯カナダ大会の決勝トーナメント1回戦オランダ戦で先発フル出場を果たした。大儀見は2戦連続となるゴールこそ奪えなかったが、先制点の起点となるヘディングシュートなどで、2-1勝利と2大会連続の8強進出に貢献した。
 MF宮間とチームの軸として今大会ここまで全試合先発出場を続けている大儀見は8強進出決定後、チームの機能性に手応えを感じていた。
「本当に立ち上がりに全体的にいい距離感でプレーできた。お互いが連係、連動してゴールにつながったかなと思います」
 髪の毛を一部分、金色に染めた大儀見は前半10分、左サイドからMF宮間あやが上げたクロスをうまくヘディングで合わせる。シュートはクロスバーを叩いたが、そのこぼれ球をオーバーラップしてきたDF有吉佐織が右足で決めた。有吉の代表初ゴールを生み出した一連の連動性に、なでしこジャパンのエースストライカーも満足している様子だ。
 初戦スイス戦では左足首骨折で帰国したFW安藤梢、カメルーン戦とエクアドル戦ではFW菅澤優衣香とコンビを組んだ大儀見だったが、この試合ではFW大野忍と先発で2トップを組んだ。大野とのコンビについては「本当に守備にしても攻撃にしてもお互いの距離感が大事。なるべく近くにいて、連係してプレーするように意識していた」と、振り返っている。
 共に代表で100試合以上のキャップ数を誇る百戦錬磨の2人。得点こそなかったが、何度も相手GKへのプレッシャーを掛けるなど、勝利のために奮闘した。
 「前半早い時間に先制点を取れた。イニシアチブを取ってゲームを進められた」
 日本は序盤から得意のパスワークやコンビネーションによる攻撃が冴え渡った。得意のセットプレーではなく、2得点はいずれも流れの中から相手を崩して奪った。
 それでも終盤にはオランダがパワープレーを仕掛け、日本のゴールに迫る。GK海堀あゆみのよもやのミスで、1点差に詰めよられた。今大会はここまでの4試合全て1点差の勝利となった。辛勝の連続に「この先もっと厳しい戦いが続くのでしっかりと準備していきたいと思います」と語っていた。
 27日(日本時間28日)にはオーストラリアとの準々決勝に臨む。「同じアジアの代表。何度も対戦してお互いが分かり合っている。いい準備をして臨みたいと思っています」
 ワールドクラスのストライカーは打倒オージー軍団に気合を入れ直していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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